一房の葡萄 (有島武雄)
一房の葡萄 (有島武雄)1
僕は小さい時に絵を描くことが好きでした。
僕の通っていた学校は横浜の山の手という所にありましたが、そこいらは西洋人ばかり住んでいる町で、僕の学校も教師は西洋人ばかりでした。
そしてその学校の行き帰りにはいつでもホテルや西洋人の会社などが並んでいる海岸の通りを通るのでした。
通りの海沿いに立って見ると、真青な海の上に軍艦だの商船だのがいっぱい並んでいて、煙突から煙の出ているのや、帆柱から帆柱へ万国旗を掛け渡したのやがあって、眼が痛いほど綺麗でした。
小时候我喜欢画画。
我所在的学校座落在横滨的一座山的附近,那里是洋人住的镇子,我们学校的老师也都净是些洋人。
而且,要往返那所学校的话通常要经过海边的一条大街,那里也都排列着旅馆和洋人的公司。
站在大街沿海的地方一看,蔚蓝的海上挤满了军舰啦,商船啦。还有烟囱冒出来的烟,从桅杆到桅杆之间挂着的各国的国旗,美得有些刺眼。
単語:
一房(ひとふさ):一串
山の手(やまのて):靠近山的地方,山边
そこいら:那里,那儿,那一带(そこら)
西洋人(せいようじん):西洋人
行き帰り(いきかえり):往返,来回(行き帰る的名词形式)
海岸(かいがん):海岸,海边
通り(とおり):大街,马路
海沿い(うみぞい):沿海,海边
真青(まっさお):慰蓝,深蓝 真っ青(まっさお)
軍艦(ぐんかん):军舰
商船(しょうせん):商船
最漂亮的av
煙突(えんとつ):烟囱
煙(けむり):烟
帆柱(ほばしら):桅,桅杆
万国旗(ばんこっき):万国旗
掛け渡す(かけわたす):架,架设,搭
文法:
词性代码:A(形容词)、AV(形容动词)、N(名词)、V(动词)
1、~だの~だの (于是第一篇材料中就出来了个一级语法)
接续:① N/AV词干+だの+ N/AV词干+だの
     ② V/A基本形+だの+V/A基本形+だの
用法:表示部分列举,“……啦……啦”
   同并列助词「~とか~とか」、「~やら~やら」。
   不过在现代日语中多用于举一些消极的或令人厌恶的例子。
例句:好きだの嫌いだのと言わないで、できるだけ多くの食べ物を食べなさい。
   不要说喜欢啦不喜欢啦,尽量多吃啊。
2、~ほど 程度(名词)
接续:用言连体形/Nの+ほど
用法:表示到达某种程度。“……得……”
例句:彼女の日本語がすごいほど羨ましくてたまらない。
   她的日语好得让人羡慕得不得了。
3、~や~や
接续:①体言+や+体言+や
   ②连体形+の+や+连体形+の+や(其实也就是第一种接续的变形)
用法:并列助词用于列举。“……啦……啦”
例句:彼はこれがよくないのや、あれが駄目なのやと言ってばかりいる。
   他老说这个不好,那个不行的。
一房の葡萄(有島武雄)2
僕はよく岸に立ってその景を見渡して、家に帰ると、覚えているだけを出来るだけ美しく絵に描いて見ようとしました。
けれどもあの透きとおるような海の藍と、白い帆前船などの水際近くに塗ってある洋紅とは、僕の持っている絵具
ではどうしてもうまく出せませんでした。
いくら描いても描いても本当の景で見るようなには描けませんでした。
ふと僕は学校の友達の持っている西洋絵具を思い出しました。
我常常站在岸边,眺望那风景。一回到家就想把我所看到的东西,尽我所能绘成美丽的画。
但是,以我现在所拥有的颜料,是无论如何也重现不了那近乎透明的海蓝,也无法展现那白的西式帆船倒影在水边的深红。
不管我怎么画,怎么画,都无法画出我所看到的原有景的颜。
突然,我想起了学校里朋友的西洋颜料。
単語:
見渡す(みわたす):放眼望去,瞭望,张望
透き通る(すきとおる):透明
藍(あいいろ):蓝,深蓝
帆前船(ほまえせん):西式帆船
水際(みぎわ):水边,河滨,海滨
塗る(ぬる):涂,擦,抹
洋紅(ようこうしょく):深红
文法:
词性代码:A(形容词)、AV(形容动词)、N(名词)、V(动词)
~う/ようとする
接续:V意志形+/ようとする。
用法:表示愿望或企图,“想要……”,“企图要……”。
例句:あの子は花をとろうとしているようです。/那孩子似乎想要摘花。
注意:ようとしない不能用于第一人称的意志。
如:×私は勉強しようとしない。
文法发散识记:
/ようとする的其他用法
1)接非意志V意志形,表示眼前就要出现某件状态。“就要……”,“即将……”。
如:
日は地平線の彼方に沈もうとしている。眼看太阳就要落到地平线的那边去了。
2)前接意志V,后加ところに和ところを的形式,表示正要干某事时,出现了新的情况。
如:
お風呂に入ろうとするところに、電話がかかってきた。刚要洗澡,电话来了。
タバコを出して吸おうとするところを、看護婦さんに見つかった。把香烟掏出来正准备抽时,被护士发现了。
3)前接非意志动词,后加ところに和ところを的形式,表示正要出现某种情况时,或在某处地方。
如:
高層ビルが倒れようとするところを写真に取った。把高层楼房即将倒塌的情景拍了下来。
川が二つに分かれようとするところに長い橋がかかっている。在接近河道分流的地方,架着一座大桥。
ところに和ところを
都是接续助词,表示正处于某一时候。
一般,用ところに时,后项要用像行く、来る、帰る、出る等移动动词结句;用ところを时,后项要求用动作动词(多为动作动词的被动态)结句。因为ところに强调时间;ところを强调场面。
但无论用哪种,后项都属于意料之外的事情,如果是意料之中的事,那么句子就不通了。所以后项如果是意志动词时,必须是第三人称的动作,如果是第一人称的动作,则必须是非意志动词。
一房の葡萄(有島武雄)3
その友達はやはり西洋人で、しかも僕より二つぐらい年が上でしたから、背は見上げるように大きい子でした。
ジムというその子の持っている絵の具は舶来の上等のもので、軽い木の箱の中に、
十二の絵の具が小さな墨のような四角な形にかためられて、二列に並んでいました。
どのも美しかったが、とりわけて藍と洋紅とはびっくりするほど美しいものでした。
ジムは僕より背が高いくせに、絵はずっと下手でした。
那个朋友毕竟是西方人,而且比我大了两岁,所以是需要仰视的大个子。他叫吉姆,拿的颜料是外国的上等货。十二的颜料堆积成像墨块样的小方块,在轻便的木盒中排成了两排。每种颜都很漂亮,尤其是蓝和胭脂红更是美得动人心魄。吉姆尽管比我高,画画却比我差得远。