简介:现代指挥自动化系统"C4ISR"
 
一、概念
 
C4ISR是一个军事学术语,是由C2(Command 指挥、Control 控制)演化而来,通常译为"指挥自动化系统"。它由英语的指 挥、控制、通信、计算机、情报、监视和侦查七个词(Command、Control、Communications、Computers、Intelligence、 Surveillance、Reconnaissance)的首字母缩写而来,在,也可译为"指管通资情监侦"。
 
二、概述
 
C4ISR系统提供军事信息化指挥和管理系统,提高指挥效率。现今,C4ISR已成为现代军队的神经中枢。
 
科索沃战争,是美军第一次大规模实战运用C4ISR系统。
 
这个系统是美国1962年组建的战略指挥控制系统,当时主要目的是应付核大战,所以在没有经过总体论证和整体设计的情况 下,就匆匆忙忙地把各军兵种及国防部的现有系统和设备拼凑在一起,组成了最初的战略C3I系统。由于没有设立专门的管理 机构,加上数据格式不统一,互连互通有困难,所以直到70年代初还是一个松散的联合体。之后,经过统一管理和规划,并 改造了计算机等关键设备,统一了数据格式并实行了标准化,才使该系统处于良好的运行状态。在1991年爆发的海湾战争中 ,美国启用了这套系统,并在海湾发挥了重要作用。但在同时,也暴露了这套系统兼容性差、互通性与信息共享能力差、与设 备老化等缺陷。在海湾战争结束后,美国经过大规模更新和改进,成为如今的C4ISR系统。
 
类似的词语,还有C4ISTAR,增加的两个字母,指代目标定位(Target Acquisition)。
 
C5ISR,增加的一个字母C,指代作战系统 (combat systems)。
 
三、歴史
 
C4Iシステム(C Quadruple I system シークウォドルプルアイシステム、英: Command Control Communication  Computer Intelligence system)は、軍隊における情報処理システム。指揮官の意思決定を支援して、作戦を計画指揮統 制するための情報資料を提供し、またこれによって決定された命令を隷下の部隊に伝達する。すなわち、動物における神経 系に相当するものであり、部隊の統制や火力の効率的な発揮に必要不可欠で
ある。
 
アメリカ軍が運用する4階層のネットワーク。各種のC4Iシステムはこれらのネットワーク上で構築される。
 
C4Iシステムは、軍事組織を効率的に運用するために自然発生的に培われたものであり、したがって、その基本概念は、古 代より軍事組織に内在している。
 
その最も根源的な機能を担う指揮及び統制(Command and Control: C2)システムは、伝令兵、またはのろし(視覚)やラ ッパ(音響)を主体とする伝令通信によって担われており、古代より軍隊で体系化されていた。その後、1960年代におい て、情報理論の発達とともにインテリジェンス(Intelligence)、電気通信の発達とともに通信(Communication)
がそれぞ れクローズアップされて、1970年代まではC3I(Command Control Communication; C-Cubed-I)システムという名称で呼 ばれていた。
 
しかし通信技術の発達により電磁波探知機や電話無線などの電気通信手段が多用されるようになると通信のネットワーク が構築され、1980年代のコンピュータ情報処理技術の急速な発達と相まって4つめのC(Computers)が加えられ、現代 のC4Iシステムの基盤が構築される。1990年代後期に入るとコンピュータ単体の高性能化が加速し、膨大な情報の自動的な 入手処理伝達を総括する情報システムが加わることで現代の形が完成された。今日においてもATMやxDSL、VoIPをは じめとする次世代通信技術は飛躍的な革新を遂げており、今後の動向が注目されている。
 
なお、近年では、統合作戦の重要性の増大に対応して相互運用性 (Interoperability)の"I"が加わってC4I2、あるいは各種情 報資産の存在感の増大に対応して監視(Surveillanc
e)と偵察(Reconnaissance)の"S"と"R"が追加されてC4ISR、さらに 目標捕捉(Target Acquisition)の"TA"が追加されてC4ISTARと呼ばれることもある。
 
機動戦の普及にともなう戦場の流動化と拡大、戦闘体系の複雑化に伴い、C4Iシステムの重要性は増大しつづけている。C4I システムを活用した画期的な軍事ドクトリンであるネットワーク中心の戦い(NCW)ドクトリンの提唱とともに、特にア メリカにおいては、冷戦終結後の世界秩序の変化に対応する米軍再編の中核として情報RMAが進められているが、これは 事実上、C4Iシステムの整備と同義である。
 
四、分類
 
C4Iシステムは、当然ながら、あらゆる軍事組織のあらゆる階梯に内包されている。しか
し多くの場合、取り扱う情報の種 類精密度に応じて、下記の用途階梯に分けて整備されている。
 
1、用途
 
C4Iシステムは、大きく分けて、作戦指揮(OPS)系列と、情報資料(INTEL)系列の2系列に分けられる。これは、1990 年にアメリカ海軍が採択したコペルニクスC4Iコンセプトにおいて提唱されたもので、下記のように規定されている。
 
●作戦指揮系(OPS)

    上級または下級指揮官の意図、そして、敵に関する連続的な情報(レーダー探知情報な
ど)の伝達を担当し、共通作戦 状況図(COP)ないし共通戦術状況図(CTP)を生成する。民間の情報処理システムにおける基幹系システムに相当する 。
 
●情報資料系(INTEL)

      敵に関するすべての情報報告を総合することによって導出される敵の可能行動について扱い、共通インテリジェンス状 況図(CIP)を生成する。民間の情報処理システムにおける情報系システムに相当する。
 
コペルニクスC4Iコンセプトにおいては、作戦部隊指揮官においてOPS系列とINTEL系列のC4Iシステムを集約することによ り、健全な意思決定を実現ならしめることとされている。のちにこのコンセプトは、アメリカ全軍に拡大され、C4I for the  Warrior(C4IFTW)コンセプトとして採択された。また、これらのシステムは、さらに用途に応じて前線での
交戦に使用 される指揮系システムと、兵站人事など後方支援に使用される業務系システムに分けられることもある。
 
2、階梯
 
システムの階梯は、取り扱う情報の精密度に応じて決定される。作戦指揮系システムにおいては、通常、戦略級システム 作戦級システム戦術級システムの3系統、および直接の火力発揮を担当する交戦級システムとして整備される。これらは 上下に連接され、各級部隊指揮官の戦闘行動を支援する。これに対し、情報資料系システムにおいては、あらゆる階梯にお いてあらゆる精度の情報が有用であることから、このような階梯区分はなされないことが多い。
 
●戦略級システム
 
    戦争を指導する戦略の遂行を支援するシステムであり、民間における経営戦略支援システム(Executive information  system, EIS)に相当する。作戦級システムと同様、扱われる情報は兵力調整(Force Coordination)精度のものであり、共 通作戦状況図(COP)を生成することで、各軍種の高レベル指揮官、および文民指導者など、その国の軍隊の最高意思決 定を支援する。代表的なものとしてはアメリカ軍の汎地球指揮統制システム(GCCS)がある。
 
●作戦級システム

    作戦を指導する作戦術の遂行を支援するシステムであり、民間における意思決定支援システム(Decision support  systems, DSS)に相当する。戦略級システムと同様、扱われる情報は兵力調整精度のものであり、各軍種内兵種間で共通 作戦状況図(COP)を生成
することで、作戦指揮官の意思決定を支援する。代表的なものとしてはアメリカ海軍の統合作 戦戦術システム(JOTS)があり、これはのちに上記のGCCSシリーズ、および北大西洋条約機構のMCCISに発展した。 战地4
 
●戦術級システム

    戦闘を指導する戦術の遂行を支援するシステムであり、民間における経営情報システム(Management Information  Systems, MIS)に相当する。扱われる情報は兵力統制(Force Control)精度のものであり、各戦術単位において共通戦術 状況図(CTP)を生成する。代表的なものとしてはアメリカ海軍の海軍戦術情報システム(NTDS)があり、これは北大西 洋条約機構で標準となった。
 
●交戦級システム

    民間における業務処理システム(Transaction processing system, TPS)に相当し、射撃指揮システムや武器管制システ ムが該当する。扱われる情報は武器管制(Weapon Control)精度のものであり、個々の交戦当事者によって使用され、通 常、他の交戦当事者との共通状況図生成は行なわれない。ただしアメリカ軍においては、共同交戦能力の導入によって単一 統合航空状況図(SIAP)の生成が試みられている。海上自衛隊のFCS-2など、各国において様々なものが開発運用されて いる。
 
民間の情報システムの古典的4階層。軍事用C4Iシステムも同様の階層構造になっている。
 
五、各国の現状
 
現在、多くの海軍が戦術級C4Iシステムを構築している。TAVITACやSTACOSなどといった戦術情報処理装置は広く輸出に 供され、リンク Yなど、輸出用の戦術データリンクの規格も開発された。また、空軍についても、近年では、管制能力の 付与された早期警戒機と、先進的なアヴィオニクスを搭載した戦闘機の輸出が進められるにつれて、空中運用可能な戦術級 C4Iシステムを構築する国が現れ始めた。また、国家戦略の一環として、地上固定型の高速データ回線が整備されるにつれ て、これに伴って戦略級C4Iシステムの構築も進められている。
 
その一方で、作戦級C4Iシステムの整備は遅れている。その主な理由は、作戦地域において、C4Iシステムを賄うに足る通信 回線を確保することが困難であることにある。作戦区域を頻繁に移動する司令部に対して高速回線を提供する最適解は衛星 通信であることから、アメリカのように独自の軍事通信衛星を持っている国や、日本のように、軍用とは限られなくとも政 府用の通信衛星を保有している国は、これによる衛星通信を使用できる。また、特に海軍分野においては、インマルサット などの民間通信衛星を使用した独自シス
テムを構築しているケースもあるが、依然として、短波での音声通話あるいは暗号 電報のみに頼っている国も多い。